2019/03/05 up

斎藤工×板谷由夏 映画工房#375『モリのいる場所』 現代人に必要な、特効薬となる映画

「モリのいる場所」3/17(日)よる9:00

斎藤工さんと板谷由夏さんが、話題の映画の魅力を語りつくす映画情報番組「映画工房」。今回は、実在の画家、モリこと熊谷守一のエピソードをベースにした『モリのいる場所』(18)を取り上げます。97歳で没するまで生涯現役を貫き、30年間家からほとんど出ることなく庭にいる虫たちや草木、猫などを描き続けた画家、モリの晩年の1日を、『横道世之介』(12)などで知られる沖田修一監督がユーモラスに描き出す。モリを山﨑努、彼の妻、秀子を樹木希林が演じ、日本映画界を代表するベテランが初共演を果たした。

板谷「本当に、こんな作品を作ってくださってありがとうございます」
斎藤「沖田修一監督は、こういうのが必要という特効薬のような映画を僕らに作り続けてくれている気がします」
板谷「最高だよね」
斎藤「はい」

昭和49年の東京。画家、熊谷守一(通称:モリ)が暮らす家の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫がすみ着いている。それら生き物たちを眺めることが、30年以上にわたるモリの日課であった。そんなモリが妻の秀子と2人で暮らす家には、毎日のように来客が訪れる。若い写真家、隣家に暮らす夫婦など、老若男女が集う茶の間はいつもにぎやかだ。しかし2人の生活に、マンション建設の危機が忍び寄る。庭に陽が差さなくなれば、生き物たちは行き場を失ってしまう。大切な庭を守るため、モリと秀子はある選択を迫られる。2人の感想は?

板谷「年齢を重ねた先輩方の、役者さんたちの芝居の重みや深みには、敵わないと思う」
斎藤「山﨑努さんの他の出演作も含めて、ご飯を食べるシーンがすごく好きです。冒頭のシーンでは、食べ方というか、言葉を発さずに"モリ"を紹介しています」
板谷「本当にね。家族じゃない人たちがモリの家に集まって、みんなで食卓を囲むシーンも好きだった」
斎藤「あとは(モリの姪を演じた)池谷のぶえさん」
板谷「のぶえさんね~!」
斎藤「前からあの人の芝居を見に劇場に行くくらい、ファンです」
板谷「わかる、私も大ファンになっちゃった」
斎藤「のぶえさんvs樹木さんという...」
板谷「あそこね! あれはすごい!」
斎藤「あの人は、超全方位的な最強女優です」
板谷「何を投げてもちゃんと返ってきそうだよね」
斎藤「それこそ樹木さんみたいな立ち位置に、偉大な人になっていくと思う。あの人はちょっと、ずば抜けています」
板谷「ずっと見ていたいよね、あの人の動きを」

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『デッドプール2』
WOWOWシネマ 3/16(土)よる10:00[R15+指定]

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