WOWOW CinePick(シネピック)

どの作品を見るか
迷っているあなたへ
おすすめ映画をご紹介!


MENU

2018/05/25 up

怖いのは苦手、でも作り手の意志に興味深々! 瑛太のオススメは<恐怖の超常現象>特集

 かつて凶悪な事件を起こし"少年A"として報道され、世間を震撼させた14歳がいた。彼は今どのような社会生活を送っているのだろうか? 映画『友罪』は、少年Aの現在を、彼が元ジャーナリスト、益田(生田斗真)との間にささやかな友情を育むさまを通して描くフィクションだ。瑛太は、少年A=鈴木秀人として生きる青年を演じ、私たちの視線を強く引き付ける。

「まず、瀬々敬久監督にお会いしたときに、『オレが俳優だったら、この役は引き受けない』と言われました(笑)。それなりの覚悟を持って台本や少年Aの手記を読ませていただきました。彼がどんな幼少期を送っていたか。彼が抱えていたどうすることもできない感情に対して、自分の中に全面的な否定ができないところが出てきました。本当にこれは丁寧に演じていきたい、監督と一緒に作っていきたいというところからスタートし、撮影現場でもずっとその手記を持ち歩いて。読みながら常に彼のことをずっと抱えながら演じ、現場にいました」

 決めつけがない。かといって謎のベールに包んでいるわけでもない。その間から、人間としての、生き物としての真実らしきものがふと姿を現す瞬間がある。瑛太はそれを丁寧に形にしている。

「人間として生きたいという希望みたいなものを持っている人間なんですよね。決して他者を拒絶しているわけでもないし。そのあたりを芝居でどう見せていくかはいろいろ監督とディスカッションしました。記号的になり過ぎずに、人間として生きている以上、感情が動くことはきっとあると思いながら演じていました」

 閉ざしている部分と、解放したがっている部分。そのない交ぜ感覚が瑛太ならではの演技表現になっている。

「様々な想像をしてもらえる作品になっていると思います。」

 観客を信頼し、益田に扮した生田斗真を信頼した。

「斗真はどっしりと現場にいてくれる。だからこっちが何を仕掛けていっても大丈夫なんです。ある意味、そこに甘えるというか、委ねているところはありましたね。僕は自由に演じさせていただきました。斗真には、僕の芝居を感じ取って大きく包み込んでもらった感触があります。人と人とが友達になるときって理屈じゃないところがあるじゃないですか。そういう意味では斗真はやりやすかったですね。自分のことや俳優としてどんなことを考えているか、言葉で説明しなくても感じ取ってくれている。作品を良くしようというところで現場に一緒にいられる。役同士もその感覚に近いんじゃないのかなと。益田と鈴木も理屈抜きで吸い寄せられていったのだと思います」

 瑛太はWOWOWの6月ラインナップをめくりながら、「<恐怖の超常現象>ですかね」と気になる特集タイトルをつぶやいた。

「超常現象とかホラーというものが昔から観たくないんですよ(笑)。僕、怖いのが苦手だから。ゾンビものとか。SFもそうですけど、要は現実離れしているところを、人間の手で作っていく。人間が作ったものなのに、ものすごく怖い。『これ、撮影してるんだよな』っていう(笑)。本番、用意、スタート!ってやってるんだよなとわかってはいながらも、そういう映画は観られない。だけど、そういう映画が作られていることにすごく興味はあります。観ないですけど(笑)」

detail_180522b_photo02.jpgショートウェーブ © SHORTWAVE LLC 2016

 恐怖にしろ、不思議にしろ、それを人力で作り上げるのが映画だ。そうして提示された"迫真"に私たち観客は戦慄する。瑛太は作り手側の一人として、そこが気になっているのだ。

「見せ方、カメラワーク、手持ち撮影のブレ方...映画は二次元の世界なのに、観ている側は全部の五感を働かされてしまう。その背景に何があるんだろうって。作り手の"人間の心をどれだけ揺さぶってやろう"という意志にすごい熱を感じますね。それは映像として面白いものにしようということだから。ホラーのオファー? 断ると思います(笑)。廃墟とかの現場、行きたくないですよ。それに叫んだりするでしょう? 絶対、喉つぶしますよ(笑)。怖がりというか、どんどん想像が働いてしまうんですよ」

detail_180522b_photo03.jpgデス・ライナーズ © SHORTWAVE LLC 2016

 考えてみればホラー映画の存在は、かつて映画がお化け屋敷のような場所だったことの名残りなのかもしれない。映画黎明期に作られたリュミエール兄弟の『ラ・シオタ駅への列車の到着』は多くの観客を震え上がらせたと伝えられている。

「映画は刺激物ですよね。生活には刺激物が必要だと言いますよね。ずっと平々淡々と暮らすよりはたまにジェットコースターとかに乗ったほうが脳にもいいらしいですから」

そして瑛太という俳優も刺激物を作り出す名手の一人である。

取材・文=相田冬二
撮影=坪田彩


[放送情報]

映画『友罪』公開記念!俳優 生田斗真 彼らが本気で編むときは、
WOWOWシネマ 5/25(金)よる6:45

映画『友罪』公開記念!俳優 生田斗真 土竜の唄 潜入捜査官REIJI
WOWOWシネマ 5/26(土)午後0:00

映画『友罪』公開記念!俳優 生田斗真 土竜の唄 香港狂騒曲
WOWOWシネマ 5/26(土)午後2:15

ショートウェーブ
WOWOWシネマ 6/12(火)よる11:00

デス・ライナーズ
WOWOWシネマ 6/14(木)よる11:00

TOPへ戻る

もっと見る

「エンドレス・マーダー」 6/27(水)よる11:00 「ハドソン川の奇跡」 6/20(水)午後5:00 「関ヶ原」6/16(土)よる8:00ほか 「ベイビー・ドライバー」 6/24(日)よる9:00 「カフェ・ソサエティ」6/16(土)よる10:40 ほか 「四月は君の嘘」6/10(日)よる6:45ほか 「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」 6/10(日)よる9:00 「心が叫びたがってるんだ。(2015)」 6/1(金)よる6:45ほか 「20センチュリー・ウーマン」 6/3(日)よる9:00 「シン・ゴジラ」 5/20(日)よる6:45 「恐怖分子」 5/22(火)よる11:00 「灼熱」5/14(月)よる11:00 「わたしは、ダニエル・ブレイク」5/13(日)よる9:00 「東京喰種 トーキョーグール」 4/28(土)よる9:00-11:15ほか 『ジェーン・ドウの解剖[R15+指定]』5/6(日)よる11:15 「昼顔(2017)」4/21(土)よる8:00-10:15ほか 「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」5/5(土・祝)よる8:00ほか 「銀魂」 5/26(土)よる8:00ほか  「ダイ・ハード/ラスト・デイ」5/6(日)よる7:00 「スパイダーマン:ホームカミング」5/4(金・祝)深夜2:00 「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」4/13(金)よる9:00 「モアナと伝説の海」4/21(土)午後5:45 『レディ・プレイヤー1』
4月20日(金)全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画 「夜は短し歩けよ乙女」4/8(日)午前9:00 「ガルム・ウォーズ」3/24(土)よる10:00 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」3/24(土)深夜2:00 「LOGAN/ローガン」3/17(土)よる10:00 「映画ドラえもん 新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜」4/30(月・休)午後2:00 「機動警察パトレイバー 劇場版」3/25(日)午前5:20 「美女と野獣(2017)」4/14(土)よる8:00
©Disney Enterprises,Inc. 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」3/10(土)よる8:00
©2017 MARVEL 「映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城」3/11(日)午後1:45
©藤子プロ・小学館・テレビ朝日 1983 「イニシエーション・ラブ」3/9(金)よる7:00
© 乾くるみ/「イニシエーション・ラブ」製作委員会 撮影=神保達也、ヘアメイク=鈴木麻水美、スタイリスト=大沼こずえ、衣装=ADORE 「幕が上がる」©2015平田オリザ・講談社/フジテレビジョン 東映 ROBOT 電通 講 談社 パルコ 写真:AP/アフロ 撮影=坪田彩 ©2016 Xenolinguistics, LLC. All Rights Reserved. 写真:ロイター/アフロ
「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」3/5(月)午前8:30~(同時通訳)3/5(月)よる9:00~(字幕版) 撮影=中川容邦 「バレンタインデー(2010)」2/14(水)よる6:45
© Warner Bros. Entertainment Inc. ©Disney Enterprises, Inc. 「チア☆ダン ~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~」©2017映画 「チア☆ダン」製作委員会 「セブン[吹替補完版]」2/10(土)午前11:25 「帝一の國」2/24(土)よる8:00
「帝一の國」©2017 フジテレビジョン 集英社 東宝 ©古屋兎丸/集英社

© WOWOW INC.