撮影=神保達也、ヘアメイク=鈴木麻水美、スタイリスト=大沼こずえ、衣装=ADORE
約3年ぶりとなる続編「連続ドラマW 闇の伴走者~編集長の条件」(3月31日(土)放送開始)で、調査員の水野優希を再び演じる松下奈緒。古田新太扮する漫画誌編集長、醍醐真司と協力して新たな難事件に挑むヒロインの成長を体現した。
「前作での優希は気を張っていなければならないという思いもあってか、どこか人を寄せ付けないようなところがありましたけど、今回は、醍醐さんへの接し方が少しだけ優しくなっています(笑)。でも、何か言われたら言い返したい性格の人だと思うので、2人の掛け合いは相変わらず面白いですよ。前回とはまた別の事件が発生して、それが漫画とどう絡んでいくのかというところがすごく楽しいし、仕事をする中での悩み、悔やみ、葛藤する人々が新たな一歩を踏み出す再生の物語として心に響くものがあると思います」
キリッとしたデキる女性の役がぴったりだが、素顔の松下は飾り気がなく朗らか。ど派手な娯楽大作も絶世の二枚目俳優も「もちろん、アリです!」と笑いながら、WOWOW放送ラインナップの中からお気に入りの映画についても語ってくれた。
「『ドクター・ストレンジ』は、主人公ストレンジの元恋人、クリスティーン役で初めて吹き替えに挑戦した、ある意味で忘れられない作品。最初は『キャッ!』と驚く声すらもうまく出せず、声だけで感情を表現する難しさを痛感しましたね。この映画の最大の魅力は迫力ある映像だと思います。自分も登場人物と一緒に異空間にいるんじゃないか、と錯覚するようなシーンの数々がカッコいいです。ストレンジの横柄さもカッコいいし、『SHERLOCK/シャーロック』とはまったく違うキャラクターになりきったベネディクト・カンバーバッチの演技の幅の素晴らしさも堪能できる。そしてこのドラマも、一度ヨレヨレになったストレンジの再生の物語になっていて、アクションだけで見せる作品に留まっていない。マーベル作品の奥深さを感じますね」
「ドクター・ストレンジ」©2016 Marvel
ジャンルにはこだわらず、人から良いと聞いた映画は絶対に見ると言う。思い出の映画を尋ねると「う〜ん、選べないなぁ...」と困った様子だったが、好きな俳優の名前はすぐに返ってきた。
「ずーっと好きなのはアラン・ドロン! 何かのタイミングで昔のCMを見て、『カッコいい!』と思ったのももちろん理由の一つですが(笑)、それ以前から名前だけは何度も聞いたことがあって、どんな人なのか興味があったんです。彼が俳優と知ってから過去に出演した映画を何本も見て、中でも『太陽がいっぱい』は特に好きですね。色合いが昔の映画らしくて素敵だし、最後の大どんでん返しは衝撃的で、ニーノ・ロータの音楽も素晴らしい。『今日は見たい映画がないなぁ』と思ったら、『太陽がいっぱい』のDVDをよく見ていますよ」
取材・文=橋真奈美
撮影=神保達也
ヘアメイク=鈴木麻水美
スタイリスト=大沼こずえ
衣装=ADORE
[放送情報]
『連続ドラマW 闇の伴走者~編集長の条件』
WOWOWプライム 3/31(土)スタート 毎週土曜よる10:00(全5話) ほか
『ドクター・ストレンジ』
WOWOWライブ 吹替版 3/3(土)よる9:00
WOWOWシネマ 字幕版 3/11(日)午後0:30 ほか
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