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蘭寿とむさん


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お美しい!

Q
10/31(土)よる6:00よりWOWOWライブで「宝塚への招待『Mr.Swing!』」が放送されます。花組2013年の新作ショー。当時、男役トップとして組を引っ張っていた蘭寿とむさんにとって、どんな公演でしたか?



A(蘭寿)
まだ記憶に新しくて、とても好きな公演です。「イントロダクション(摩天楼)」はヤンさん(ANJU)が振り付けてくださって、男役がスーツでシャープに踊る。その振りがすごくかっこよくかったし、ショーの始まりにいきなりスーツというのは花組らしい。お客さんのテンションもそうですけど、ステージに立っている私達のテンションも上がりました。稽古のときからヤンさんの振りが「かっこいいね!」とキャーキャー言っていました(笑)。この公演は「ショー・オルケスタ(オーケストラ)」と銘打って作った新作なので、ワクワクしながら、お客さんに面白いショーを見せようという意気込みは、花組全体にありました。



Q
公演当時は、蘭寿さんが花組男役トップスターになって2年目。現、男役トップである明日海りおさんが花組に組み替えしてきてから最初の大劇場公演でもありました。



A
みりおが来て最初の公演だったので、すごく新鮮でした。彼女の演技は既に安心して見ていられる感じでした。「イントロダクション(摩天楼)」で、私とみりおが帽子で顔を隠しながら内緒話をするような振りがあるんですね。あの場面では、そのときの気分でいろんなことを言ってニヤッと笑っていました。ここもやはりヤンさん(ANJU)が振りつけてくださったんですが、遊びがあっても良いシーンだったので。その後に彼女が歌う「エトランゼ (蜃気楼)」も雰囲気が合っていてピッタリだなと思いました。



Q
「In Full Swing(絶好調!?)」では男役チーム、娘役チームに分かれて野球の試合をするという珍しいパフォーマンスもあります。



A
あの場面は特に面白かったですね。私が最初に出てきて、バットを持ったまま歌うんですが「絶好調!」と言うゴキゲンな歌で、イケイケの楽しい気分になるんです。上級生ばかりのパフォーマンスなので、よく慣れた呼吸の中で演技できるのも面白かった。ステージの上でちゃんと試合をするので、娘役トップの蘭乃はなたちと「ここがベースね」とポジションを確認したりしました。セットの使い方も面白くて、銀橋(オーケストラと客席の間にある花道)でバットを振ることなんて他の演目ではありえませんから (笑)。舞台中央でもセリが上がっているのに、その上でバットを"スイング"するとは思わなかったです。作・演出の稲葉太地さんのアイデアによって、面白いことをさせてもらいました。



Q
趣向の違うパフォーマンスが次々に展開しますが、蘭寿さんが好きだった場面を教えてください。



A
歌では歌詞の内容が素敵な「生命」が好きです。その後の「リズム」で花組全員ピンクのスーツを着てダンスをしますが、そこはみんなで何度も練習したのを覚えていますね。とにかく全員出るので、ここは振りをぴったりそろえようということになったんですが、けっこうハードなダンスだったこともあり、なかなか難しくて、朝の時間を使って列ごとに特訓しました。その甲斐あって、本番では全員の息が合うのを感じました。フォーメーションは細かく確認しますが、結局、最後はみんなの気持ちひとつなんです。オープニングとエンディングは全員出てきて踊るという花組全体で見せられるショーになっていましたし、フィナーレも大階段を使ったお芝居仕立てで、男女が離れていって終わるという珍しい趣向でした。ヤンさんに「あまり振りを付けすぎないようにするけど、蘭寿さんと蘭乃さん、今のふたりだったらうめられる」と言われて挑戦したのを覚えています。



Q
『Mr.Swing!』は2013年8-9月の公演ですが、その後、蘭寿さんは2014年5月に宝塚を退団することになります。公演当時はどんな思いでステージに立っていましたか?



A
そのときにはもう退団を考えていました。自分の中では決めていました。花組に移ってきた当初、「退団するときは花組が一番良い状態で次にバトンタッチする」というのが私の目標でした。だから、それに向けて、みりおが花組にきて、一緒に組を作っていく時期でした。もちろん毎公演、良いものにしようという気持はあって、初日から千秋楽までパフォーマンスの出来が良くなっていくのと、花組として成長できているか。その両方を達成しなければいけないのですが、『Mr.Swing!』のときは、かなり良い状態になっていました。退団しても安心して次のトップに渡せると思いました。



Q
退団後の活動も精力的に行なっている蘭寿さん。この10月21日(水)にアルバム『L'ange』(ビクターエンタテインメント)をリリースされますが、どんな内容になりますか?



A
歌のアルバムは新しい挑戦。レコード会社から「CDを出しましょう」と言っていただけて、とてもうれしかったです。全12曲ですが、そのうち「POP STAR」(オリジナル:平井堅)など7曲がカバー。新曲5曲のうち「会えない時間」「Blooming」は自分で歌詞を書きました。詞の内容は、自分自身のことというより、いろんなストーリーを想像して書きました。浮かんできたことを言葉にするのは楽しかったです。曲調はバラエティに富んでいて、オーケストラの皆さんに演奏してもらった曲も3つあります。録音スタジオの中でオーケストラと同録をしたんですが、奏者の方が私の声を聞きながら弾いてくださって、世界がぐんと広がりました。



Q
11/11(水)、12(木)にはその発売記念ライブも行なわれ、来年1/9(土)からは演劇ユニット・地球ゴージャスの公演「The Love Bugs」に出演されます。忙しい日々が続きますね。



A
おかげさまで充実しています。ソロCDアルバムリリース記念ライブでは来てくれた皆さんに喜んでいただけるよう、いろんな企画を考えていますし、地球ゴージャスの公演では"新しい蘭寿とむ"を見てもえると思います。



「宝塚への招待」は、下記日程で放送予定!
10/16(金)深夜2:30
10/22(木)午後3:20
10/31(土)よる6:00
11/2(月)午前11:45
11/9(月)午後1:30
11/21(土)午後4:30


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